アドラー 名言集
【ベストを尽くす。
そして、葉っぱが落ちるべきときは
落ちるにまかせる】
(意味)
「~だから、できない」という考え方では前
に進めません。
アドラーは人間環境や状況などの要因に宿命
づけられているといった、運命論的な考え方
に反対でした。
運命論は、あれこれもっともらしい理屈をつ
けて、未来について日悲観的になりがちでい
言い訳を人間に与えます。
そうではなく、等身大の自分で今やれること
を精一杯行うことが大切だとアドラーのこの
言葉は語っています。結果は誰にもわかりま
せん。ただしやらなければ何も始まりません
https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3B985R+8J7OXE+3250+6H729
【失敗したとき、「能力がないのではなく自
分が怠惰だからだ」ということで、「やれば
できる」という自尊心を保つのだ。】
(意味)
学生時代に、やたらと勉強していないことを
示したがる人はいなかったでしょうか?
そのような行為は、アドラーに言わせれば「
自分はやらなかったからできなかった。やれ
できた」ということを担保しているというこ
とになります。
人は、勉強しないことで自分の能力の限界を
直視することを避ける目的で、怠惰になる場
合があります。これは社会人にもいるはずで
す。無意味なプライドにとらわれずに、本当
の自分を受け入れるべきだと、アドラーはい
いたいのです。
https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3B7LGD+FMMNG2+1WP2+67JU9
【もし他の人を敵と見なしているなら、それ
は自分の力では抜け出すことができない 罠
に既にはまっているのだ。】
(意味)
アドラー心理学は、幼少時の影響を重視しま
す。それは、他者を仲間とは思えない人格が
子供の頃にいったん形成されてしまうと、抜
け出すことが難しいからです。他者を敵だと
思う子供が学校に入れば、同級生と友人にな
ることも難しく、学校がつまらなく感じる可
能性が大きいでしょう。そうなると、ますま
す他者を敵だと思う信念が強化され、他者を
遠ざけざるをえなくなります。
子供だけでなく大人にも当てはまる話です。
こうした人格を変えることはてきますが、独
力では困難で周囲の働きかけが重要になりま
す。
https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3B7M8H+CU0E7M+4FN8+C0IZL
【常に競争の中にいると思い、他の人が自分
より勝るのではないかという恐れを持つ人に
は、「あなたの持つ世界観は正しくない」と
指摘する以外に、助ける方法はない。】
(意味)
競争社会の価値観は、アドラーとは相いれま
せん。相手に勝つことばかりが要求され、他
者を敵とみなす発想が身につくからです。
この価値観が染みついた人は、常に負ける恐
怖を持ち続けます。どんなに優れた成績をお
さめても、常にライバルはいますし、トップ
に立ってもやがて誰かに負けます。
このような恐怖は、がむしゃらに仕事するこ
とでは解決しません。恐怖から脱するには、
アドラーが提唱する、他者を仲間と見る価値
観を形成するしかないのです。
https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3B98Y5+FGOBEA+3CD2+NWRNL
【積極的な楽観主義者で心が満ちている人だ
けが、人類の歴史において意見を述べること
ができたのだ。】
(意味)
アドラーは勇気を持って課題を解決するため
に、楽観主義を提唱しています。たしかに、
自分は悪い運命に生きていると考える悲観主
義では、前に進むことができません。
ただし、楽観主義とは、現実や自分の課題か
から目を背けたうえで「なんとかなる」と考
えるような楽観主義とは異なります。もっと
もらしい口実をつくって課題から逃げる目的
などを持たず、現状を受け止めたうえで「何
とかする」と受けて立つポジティブな生き方
を指します。
そのような人こそが社会に貢献できるのです
https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3B7M8H+CLOBQQ+7ZS+2Z7IWH
【すべての問題を解決する真の方法は、いつ
もより多くの勇気と周囲との協力だ。】
(意味)
人生の課題には困難が伴います。困難に立ち
向かううえで、アドラーが重視したのが勇気
です。
もう一つ欠かせないのが、他人と協力し合い
ながら進めることです。
アドラーも「人間は、個人としては弱く限界
があるので、一人では自分の目標を達成する
ことはできない」と言っています。勇気とは
常に他者とともに存在するのです。
ただし、援助をひたすら一方的に待つことで
はありません。協力とは、他人に協力する姿
勢があるからこそ得られるものなのです。
https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3B98Y5+F3KS36+4E1Q+HWPVL
【「虎がドアの前に立っている」と私が信じ
ているのと、実際に虎がドアの前にいるのと
何の違いがあろうか。】
(意味)
人間はみな自分の主観で周囲の世界を把握し
ています。室温が20度の部屋にいても、暑
い国から来た人は「寒い」と言い、寒い国か
ら来た人は「暖かい」と言う。
人それぞれが主観で世界を見ているのです。
家の前に虎がいると信じている人にとってみ
れば、実際に虎はいなくても、虎がいるのと
変わりません。人間を相手にする場合、事実
はこうだといくら説得しても埒があかない場
合が常にあります。人と向き合うときはいつ
も、その人が思い込む事実とも向き合う必要
性が生じるのです。
https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3B98Y5+F467OY+4E1Q+NTJWY
【正しいかどうかは問題ではない。人生をさ
らに前に進めるかどうか。自分を役立つ存在
にするか。これが問題なのだ。】
(意味)
潔癖性の女性は、その原因は至る所にバイ菌
があるからだと主張しました。アドラーは彼
女の主張の正誤は問いません。ただし、その
主張が前向きに生きるうえで有用かどうかを
問いました。実は、彼女にとっては、バイ菌
の有無よりも、潔癖性によって現実から目を
背けることが大切だったのです。
この言葉は現代人にも届きます。「世の中は
間違っている」「上司の考えは正しくない」
などと口実を設けて前に進まない自分を甘や
かす人がいます。しかし、それで自分を納得
させて、人生をストップさせることは、果た
してプラスになるでしょうか?